【誰でもできる樹木製作まとめ】新商品の接着剤を使う鉄道模型やジオラマ用樹木の作り方を紹介!!

どーも、こんにちは!

今日は『鉄道模型やジオラマなどで使うことの多い“樹木製作”』についての記事を書いていきます。

具体的なオススメ素材から作り方まで詳しく紹介していきますので、ジオラマの樹木製作に一度は悩まれた事がある方はぜひ参考にしてください!

※建築系の学生や建築模型を作られている方で、『建築模型でもっときれいな樹木を作りたいんだよなぁ…』と思われている方にもオススメ出来ます。

ではどうぞ!

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※かなり長い記事ですので、以下の目次の使用を推奨します。

この記事の目次

費用と見た目のバランスを追求した樹木製作を目指します

今回の記事は完全に初心者向けの記事にしていく予定です。

初心者の方が手先があまり器用でなくても、そこそこバランスのとれた見栄えの良いミニチュアの樹木(特に、広葉樹)を作る為にはどうすれば良いのか?を追求していきます。

そしてまた、コスト面も出来るだけかからないような内容にしていきたいと思います。

簡単に作れるけど、樹木を作るのにお金がかかり過ぎるのではやっぱり嫌ですもんね^^;

ただでさえお金がかかるジオラマです汗

そんな中でも樹木というジャンルは、必要な本数も多く特にお金がかかってきてしまいます。

ですので、この記事で紹介する内容としては、“出来るだけコスパが良い方法”も同時に紹介していこうと思っています。

 2018年3月、多くの樹木製作用新製品が登場したのをご存知でしょうか?

2018年3月は、今まで樹木製作を苦手としている人々にとって記念すべき月となりました。

少し大げさかもしれませんが、それくらいこの時に発売された接着剤や新製品が優秀だと考えているんですよね。

中でも以下の↓

3種の『ジオラマ・鉄道模型用樹木製作専用の接着剤』に関しては、本当に大げさでなく“初心者の人が誰でも簡単にジオラマ樹木を作れるようにしてくれた商品”だと思っているので、今回の記事ではこれらの商品を中心に樹木製作の方法をまとめていきたいと思います。

ジオラマ用樹木製作のオススメの作成手順紹介

それでは、ジオラマ用樹木の作成手順を写真付きで見ていきましょう!

手順その①:木の幹素材を準備する!

まず始めに、木の中心となる幹部分の素材を準備しましょう!

今回の記事では、2018年3月に新発売となった以下の

幹素材を使用していきます。

※こちらの幹素材について、詳しくは以下の過去記事で紹介してあります。

【新商品レビュー!】KATOから新発売となった鉄道模型用樹木の“広葉樹の幹(小)”を紹介!!

2018.06.08

手順その②:ニッパーで木の幹パーツを切り離す!

木の幹を準備したら、まず始めにニッパーを使用してパーツを切り離していきます。

切り離し終わりました。

手でもちぎる事が出来ますが、切り込みのきれいさはニッパーには敵いませんので、ニッパーの使用を推奨します。

また、土台部分は以下のように↓

樹木の幹パーツを立たせるための道具としても使用できますので、ぜひこの土台パーツを乾燥させたりなどの作業工程で活用していきましょう!

手順その③:木の幹の枝をひねって曲げていく!

お次の工程では、木の幹についている枝の部分をひねって曲げていきます。

『なぜ鉄道模型用樹木の木の幹をひねって曲げる必要があるのか?』という疑問に答えると、こちら↓

何もひねらない状態での木の幹は、このように横から見ると完全に真っ平らになっているからなんですよね笑。

完全にハリボテ感満載なので、全体として立体的にふっくら見せるために枝をツイストしてひねっていく必要があります。

そして、ひねり終わった状態がこちらになります。

ひねり方のひとつの目安としては、『真上から見た時に“円の形”に近くなっているかどうか?』で判断すると良いでしょう。

このように真上から見た時の形で判断していくのがオススメです。

【※補足】もっと大きな樹木の幹に関しては、思いっきりひねる必要あり

【レビュー!】KATOから発売されている鉄道模型用の“樹木キット広葉樹”を紹介!!

2018.06.08

こちらの過去記事で紹介したような少し大きめな樹木の幹に関しての補足なのですが、こういった大きめな樹木はかなりの力を入れてひねらないと、真上から見た時に円形に近い形にする事が出来ません。

『こんなに力を入れてひねって大丈夫??』と思うくらいの力でひねって形を整形してください。

最終的にこの時のひねりの工程で最終的な形の骨格が決まってきますので、地味にここの工程は重要ですかね。

手順その④:メインとなるのりを木の幹につける!

木の幹をひねり終わったら、いよいよ一番紹介したかったアイテムの登場です。

それがこちら

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このアイテムが本当に優秀で、木の幹に枝などの物を簡単に接着する事が可能となるアイテムになります。

特に今まで、“木の幹の部分に細かい枝などをつけると、接着されずに下に落ちてしまう”みたいな経験のある方に本当にオススメしたい商品ですね。

また、以下の様に↓

キャップ(ふた)部分が筆となっている仕様なので、特別に道具を用意する必要もなく、簡単に塗る事が出来るのも魅力です。

液の色は白でボンドに近い見た目をしていますが、粘着力は断然こちらの方が上です。

あとはこれを木の幹に塗っていきましょう。

塗り終わりました。

手順その⑤:接着剤を乾かすために、15分位放置する

木の幹に接着剤を塗り終わったら、接着剤の効果を最大限発揮するために15分位乾燥させておく必要があります。

木の土台に幹を刺して、接着剤を乾燥させていってください。

手順その⑥:オランダドライフラワーを木の幹に貼っていく!

今度は、木の“枝”となる部分を木の幹に接着していきます。

今回使用する木の枝は、以下の新商品を使用しました。

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こちらです。

こちらは最初から黒染めしてある樹木になりますが、普通の木の枝を使いたいという方は以下の商品もオススメですね。

オランダドライフラワー(スーパーツリー Super Trees) 少量パック :さかつう キット ノンスケール 1214

ただし両方とも結構値段の張る商品ですので、コスパの良い商品もこの記事内で後述していきますのでお楽しみに!

このように、ある程度枝の大きさを揃えておきます。

手順その⑦:木の幹にドライフラワーの枝を貼り付けていく!

そうしましたらいよいよ、木の幹の部分に用意したドライフラワーの枝を貼っていきましょう!

これ結構びっくりするんですけど、枝をちょっとくっつけるだけで全然下に落ちないのでめちゃくちゃ作業がラクなんですよね。

このように、枝をどんどん木の幹に貼っていきましょう!

この時点でバランスの悪い小枝が気になったとしても、一番最後の工程でハサミで微調整が出来るので、この段階では微調整する必要は特にないかと自分は思っています。

ここまでくるとだんだん形になってきましたね。

手順その⑧:とりあえず1日放置して乾燥させる!

この後は乾燥する時間を取らなくてはいけないのですが、自分はいつもここで1日くらい乾燥させています。

(貼り付け作業を終えたら、翌日に作業していくイメージです。)

正直、1日乾燥させるのは十分すぎる時間だとは思いますが、ここでの乾燥が充分でないと次のスプレーの工程であまり良い結果にならないので、自分はここで1日乾燥させています。

手順その⑨:葉っぱ素材を接着していく!

乾燥を充分に行った後は、いよいよ樹木の葉っぱとなる素材を接着していきます。

今回使用する葉は、こちらも新製品となる以下の商品を使用していきます。

こちらですね。

そう、桜です。

この微妙なピンクの色合いが素敵な素材で、今回使用した黒染めのドライフラワーとの相性も良い所も◎です。

※普通の樹木を作りたい人は、コースターフなどの粗めのターフと細かいターフを使うのがオススメです。

接着するには、以下のスプレーアイテムを使用します。

こちらも優れもののスプレーアイテムとなっています。

どんな商品かというと、ボンドのような接着剤をスプレー状態で使う事が出来るアイテムと言えばいいでしょうか。

具体的な使用方法に関して、以下でしっかりと紹介していくので一緒に見ていきましょう。

【スプレー作業の前に】木の幹の部分にマスキングテープを貼るのがオススメです!

ここでスプレーがけをする前に、木の中心となる幹の部分にマスキングテープを貼っておく事をオススメします。

こんな感じですかね↓

特に初心者の方はこれをしておいたほうが無難です。

どうしてこういった処理をしておいた方が良いかというと、例えば極端な例を挙げると以下のように↓

これはわざと記事用に接着したのですが笑、この後使うスプレーの液が木の幹に付着して、そこに葉のパウダーがのっかってそのままにしてしまうと、上の写真のようにパウダーが木の幹にくっついてしまうんですよね汗。

ですので、少しでもこの事態を避けるためにマステで保護するのをオススメします。

使い捨てゴム手袋の使用を推奨!

また、スプレーを行わない方の手(木の幹を手で持つ方の手)だけ、使い捨てのゴム手袋をするのを推奨します。

スプレーで塗布の範囲が広く、手の大部分に接着剤が付く事になり、人によっては肌荒れなどが起こる可能性があるためです。

手順その⑩:スプレーがけを行う!

それではスプレーがけを行っていきましょう!

木の部分全体にスプレーが行き渡るとこんな感じになります↓

あとはこのままパウダーを蒔いていけばOKです。

手順その⑪:パウダー(ターフ)をまく!

続けて桜のパウダー(ターフ)をまいていきます。

完全に桜っぽくなりましたね。

※普通の樹木を作りたい時は、コースターフなどの粗めのターフをまいた後に再び手順⑩のスプレーがけの工程に戻って、細かいターフをまいていくのがオススメです。)

ここで更に違うパウダー(ターフ)をかけたい時は、再び手順⑩のスプレーの工程に戻って同じ事を繰り返していってください。

手順その⑫:貼っておいたマステを剥がして乾燥させる!

パウダー(ターフ)をかけ終わったら、次は乾燥させていきましょう!

自分はいつも夜に作業をして、次の日に作業再開する手順でやっているので、実質の乾燥時間は丸1日くらいでしょうか。

実際そこまでの時間をかけて乾燥する必要もないとは思いますが、充分に乾燥時間を取るのがベターだと思います。

手順その⑬:ハサミなどで微調整をして形を整える!

充分に乾燥させましたら、最後にハサミなどを使って枝ぶりの微調整を行っていきましょう。

これで一応の完成となります。

また、ジオラマ地面に樹木を植える(接着する)方法としては、以下の過去記事に詳しくまとめてあります。

【真鍮線×補強!】プラモの修理でおなじみの真鍮線補強の方法を紹介!!

2017.12.10

ぜひこちらも参考にしてみてください。

【ここからはお好みで】シーニックセメントで作品の保護をする!

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自分はいつもここまではやらないのですが笑、こちらのシーニックセメントを使う事で作品の保護をする事ができます。

(主に葉っぱ素材の落下を阻止してくれます)

イメージとしては、めちゃくちゃ水で薄めた薄いボンドを想像して頂ければ良いかと思います。

シーニックセメントを使用する時は、このようなスプレーボトルがダイソーなどの100均で売っているので、シーニックセメントの液体をこちらのスプレーボトルに移して、作品に吹きかけていきましょう!

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更にレベルの高い鉄道模型・ジオラマ用樹木を作るためのアイデア

ここからは、更に上のレベルの“情報量の多い”樹木を作るためのアイデアを数点紹介していきたいと思います。

その①:木の幹のバリをデザインナイフ等で潰して、ラッカースプレーで着色!

今回使用した様な既製品の木の幹を使う場合、ほとんどのケースで上の写真の様な細かい成型の跡が残っています。

こういった部分はデザインナイフ等で目立たせなくさせる事が出来るので、行える方は成型の跡を潰していきましょう!

木目を意識しながら削っていくのがいいですかね。

この後に、クレオスやタミヤから出ているラッカースプレーなどで着色する事によって、ほぼこれらの跡は目立たなくなります。

その②:リーフ素材をスプレーの工程で接着する!

 

情報量を増やす手段として、手順⑨〜⑪の間に、こちらのリーフ素材のパウダーを樹木にふりかけるのもオススメです。

個人的には、粗めのコースターフを接着した後に、再び接着スプレーをしてリーフパウダーを接着、最後に再び接着スプレーからの細かいターフ素材という順番で樹木を製作するのがオススメです。

その③:スプレー素材の中身を100均のスプレーボトルに移してからスプレーをする!

途中で紹介してきた接着スプレーですが、正直霧吹きの性能としては100均で売られているスプレーボトルの方が上です。

ですので少し面倒ではありますが、スプレーの中身をよく振ってからスポイトで液体を取って、100均のスプレーボトルに液体を移して作業をするのがオススメです。

少々面倒だとは思いますが、確実に効果の上がる方法ですので、ぜひお試しください。

天然のオランダドライフラワーの枝素材が高過ぎる問題をどう解消するか?

ここまで見てきて、『オランダドライフラワーとか天然素材樹木って高くない?』とか、『オランダドライフラワーほどのクオリティを求めてないから、代替え案としてもっと安くそれなりに見える材料はないのか?』と思う人もいるかと思います。

特にジオラマ用樹木というのは本数が必要で、1本1本の値段が高いのでは費用がかかり過ぎてしまいますからね汗。

そんな人にオススメなのが以下の材料になります。

■【KATO/カトー】(00200178)ウッドランド ポリファイバー 緑 レイアウト用品 鉄道模型 外国製 Nゲージ
Woodland Scenics

こちらです。

こちらがどんな商品かと言うと、『化繊のファイバー』だと思って頂ければ良いかと思います。

こんな感じで↓

自由に手でちぎれるファイバー状の素材となっています。

ファイバーを使った樹木の作り方の説明

それでは簡単にこちらのアイテムを使用した樹木の作り方を見ていきましょう!

まず、手順①〜手順⑤までは全く同じです。

この後に手順⑥の所でこちらのファイバーを木の幹に貼り付けていきます。

そしてその後は、ハサミで形を整えていきます↓

そしてこの後も手順⑧〜手順⑬までは全く同じ流れになります。

この様に接着スプレーをかけて、その上にターフなどをまぶしていきましょう!

そして完成品がこちら↓

正直、オランダドライフラワーで作る様な樹木と比較すると、枝が全く出ていません。

ただ、樹木全体のバランス感が非常に良い樹木が作れるので、個人的にはコスパがかなり良い方法だと思っています。

悪くないですよね。

ですので、樹木にあまりお金をかけたくない人は、こちらのファイバーを使用した方法を試されると良いでしょう!

誰でも簡単に作れるジオラマ・鉄道模型用樹木製作の作り方の紹介でした!

いかがだったでしょうか?

長い記事でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

色々と書いてきましたが、最終的に自分が言いたい事は『途中で紹介した接着糊とスプレーが、本当に誰でも簡単にジオラマ鉄道模型用樹木を自作する事を可能にしてくれた』という事なんですよね。

本当にこのふたつの商品は間違いないので、ぜひ皆さんにも試して頂きたいと思います。

それではまた!

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工作全般における役立つ知識をまとめています!

ジャンルを問わず工作や木工、ミニチュア製作に役立つ内容を体系的にまとめています。

記事数も厳選してかなりわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!

工作作業アイテム早見表

接着剤のまとめページ

カットの技法まとめページ

塗り方のまとめページ

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ですので、これを機会にぜひ色々な工作系のノウハウ本を読んで、色々な知識を取り入れてみてください!

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